介護関係の職に就きたい場合、一番最初に取得したほうがいいのは介護職員初任者研修だ。かつてはホームヘルパー2級と呼ばれていた資格で、福祉や介護に関する基礎的な内容を学べる。130時間の研修の後に、筆記試験を受けて合格すると介護施設で働くことが可能だ。真面目に研修を受けていればほとんどの人は合格できる資格といえる。
この資格を足掛かりに、複数の資格を取得することもできる。自立支援を行うためにさらなる資格を取得したいなら介護福祉士を、介護だけではなくアドバイザーとして高齢者をサポートしたいなら、社会福祉士を目指すとキャリアの道も開ける。介護施設だけではなく、医療機関でも働けるようになるのがメリットだ。
介護のスペシャリストになりたいなら、救急員養成講習を受講するといいだろう。万が一の時に救急車を呼ぶとしても、到着前に応急処置を行っているのといないのでは回復に大きな差が出る。緊急時に対応できるように、サポートするためのスキルを身に着けることは必要だ。
介護福祉士として後輩を育成し、多くの関係機関と連携をとり、さらに介護施設の入居者のサポートを行えるようになりたいなら、認定介護福祉士がおすすめだ。介護福祉士として5年勤務し600時間の講習を受けることによって資格を取得できる。取得することで勤務先の介護に対して大きな影響を与えることができる。入居者の健康をより手厚く支援したいなら、正看護師あるいは准看護師の資格が良いが、数年は学校に通って学習することが必要となる。